大成神宮の行事

大成神宮では、年に4回大きな祀り事を行っています。
1月の旧正月には歳旦祭、4月には花鎮祭、7月には夏越し祭り、10月には秋季大祭です。

それぞれの祭り事にはそれぞれ大切な意味があり、毎年たくさんの方にご参加していただいています。
祭りの日程が近くなりましたらお知らせさせていただきますので、ぜひ一度ご参加ください。

  • 歳旦祭
  • 花鎮祭
  • 夏越し祭
  • 秋季大祭

歳旦祭

歳旦祭

歳旦祭とは古事に則り今年1年の世の中の平穏と人々の幸を願って四方の邪気を祓う神事です。
毎年、南高井病院 芳雲殿にて約70名以上の出席者をお迎えし盛大かつ厳かに催行されます。
魂に活力をもたらすと言われる「振魂の儀」では、参加者全員で「トウカミエミタメ 
ハライタマエキヨメタマエ」と力強い声で唱和されます。

花鎮祭

花鎮祭

今から二千年余りも前の崇神天皇の時代から続く古神道の古い秘儀に属する神事。
季春落下のころは、疫神の活動が盛んになるため、病気が多くなりますので、
行疫神で ある三輪大神の「魂鎮め」をします。この日にかぎり、ご神前を「花の辻」といい、
玉串を桜や桃の花を枝ながらに奉る優雅な神事で
参会者も、それぞれ桃の花や桜の花に紅白の「木綿(ゆう)」をつけて、
「花玉串」として献花して、三輪大神の「魂しずめ」をします。
この神事は、今から二千年余りも前の崇神天皇の時に始まりました。

- 花しずめまつりの由来 -

崇神天皇さまの御代のある年、悪い病気が流行して人々がつぎつぎにたおれ、このままでは国中の人が死に絶えて
しまうのではないかと思うほどでした。
天皇さまは、ひどく悲しまれて神殿をおつくりになって祈願(なされましたところ、夢の中に大物主大神が現われて、
「今流行している悪い病気は、実は私のしわざである、もし意富多(おおた)多泥古(たねこ)という者に命じて私を祭らせたならば
国中たちまちにもと通り穏(おだや)かになるであろう」と、告げられました。
天皇さまは、さっそく国中に使をつかわし、意富多多泥古という名の人を探させましたところ、和泉国にその人がいました。  
これを天皇さまのもとにつれてきました、天皇さまが、「お前は誰の子か」と、お尋ねになりましたところ、
「私は大物主大神の四代の孫にあたります者で、名を意富多多泥古と申します」と、答えました。
天皇さまは、大変お喜びになり意富(おお)多多泥古(たたねこ)を神主として、
御諸山(みもろやま)に大三輪(おおみわ)神社をつくり大物主大神を祭らせました。
また、伊迦賀(いかが)色許(しこ)男(おの)命(みこと)にたくさんの平たい器をつくらせて、天津神(あまつかみ)、国津神(くにつかみ)を祭り、
坂の上や川の瀬の神まで一柱(ひとはしら)もれなくお祭りしましたので、神々のたたりもすっかり収まり、国中ふたたび穏(おだや)かになりました。
それからのち、毎年櫻の花の散るころに「花しずめまつり」をして、三輪神社の大物主(おおものぬし)大神(おおかみ)をはじめ天津神(あまつかみ)、
国津神(くにつかみ)八百万(やおよろず)の神々(かみがみ)をお祭りするようになりました。

夏越し祭

夏越し祭

夏越し祭りは茅の輪をくぐり、一夏の健康を祈るという故事に従った神事です。

- 茅(かや)の輪(わ)の由来(夏越の由来)(※茅(ちがや)の輪とも言う) -

茅の輪は、備後の国の風土記に、昔、スサノオノミコトが旅をしていたとき、すっかり日が暮れてしまいました。お困りになったスサノオノミコトは、その土地の裕福な巨旦将来(こたんしょうらい)のところへ行き、一夜の宿をお願いしましたが、強欲で、性格の悪い巨旦は、にべも無く断りました。
そこで、今度は、生活は貧しいけれども、心の優しい巨旦の兄の、蘇民将来(そみんしょうらい)の家を訪ねたところ、蘇民は快くスサノオノミコトをお泊めしたのです。
スサノオノミコトは、そのお礼に、茅の輪を作って腰につけると、疫病から逃れることが出来ると教えて立ち去りました。
その後、この土地に疫病が流行りましたが、茅の輪を腰に付けた蘇民の家族は、疫病を免れることが出来、子孫は末永く繁栄しました。
弟の巨旦の家は、たちまちに滅んでしまいました。
「夏越しの大祓」のときに茅の輪をくぐり、一夏の健康を祈願するのは、この故事によるものだといわれています。

毎年、南高井病院芳雲殿にて約70名の参列者のもと、厳粛かつ盛大に執り行われています。
皇室一家のご安寧と参列者のご健勝を記念して形代を焼き払う「忌火の祓い」や神職による「輪くぐりの秘義」、長岡節子天真会会長を始めとする参列者による玉串奉奠と神事を行います。
また平行して、南高井病院内でも夏越祭りが催され、約1,300名もの来場者がいらっしゃいます。出店やイベントも目白押しで皆様も、ぜひ一度お越しください。

秋季大祭

秋季大祭

秋季大祭というと、五穀豊穣を祝って秋に催行される祭事です。
一般に言われる秋季大祭は収穫出来たことを神様に感謝するお祭りですが、当学会では、
故長岡悟天真会会長の誕生日にあたるこの日を、宗教法人の記念日として祝う祭事としています。